海王星逆行
- Satomi
- 2024年7月3日
- 読了時間: 5分
2024年7月2日 19:40頃に海王星が逆行を開始します。
逆行は、地球から見てその惑星が進行方向と逆に動くように見える現象です。
ほぼすべての星は同じ方向に向かって動いていくのに、その方向とは逆に動いたり空の中を惑いながら動いているように見えるので「惑星」と言います。
もちろん、太陽系を上から見た時には逆行なんてしていません。
あくまで地球から見た時の動きを見て、「逆行」と呼んでいます。
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占星術的に言うと、「逆行」という現象が表すのは、「見直し」や「修正」、「順調にいかない」ということ。
ただ、もちろんそれが「ダメ」なことではなく、必要があって起こることだし、それがあることで良い方向へ軌道修正していくことができるので、大丈夫。
この海王星逆行が伝えてくれるもの
魚座29度という最後の最後のところで海王星が逆行を開始します。
サビアンシンボルは、「巨大な石の顔」。
魚座の最後、というのは12サインのサイクルの中の本当に1番最後。
海王星が牡羊座0度を通過した1861年4月からの大きな流れを完了させる流れが来ている、ということです。
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1861年といえば、世界的には南北戦争のころで、今世界に台頭しているアメリカが確立していくころで、それとともに資本主義経済や自由主義というものの存在が大きくなっていく頃でしょうか。
リンカーン大統領が就任した年でもあります。
日本でも明治維新の最中ですよね。
当時を生きていた人にとってはもしかしたらそれが当たり前だった世かもしれませんが、後の時代の人から見た時、この時代は間違いなく激動の時代で、日本の転換点なのでしょう。
つまりは、こういう転換点を今私たちは迎えているのかもしれません。
まだ次の時代に入る前の、明治維新ころから続く近現代のまとめのとき。
民主主義、自由主義、資本主義がもたらしたものはなんだったのでしょうか。
明治の頃の日本人にとって、それは理想であり憧れだったかもしれません。
その結果が今です。
その理想は本当に理想の世をもたらしてくれたのでしょうか。
時代は流れています。
今また新しい理想の時代を見つけに行くときを迎えているのではないでしょうか。
そうしてまた160~170年後、きっとそれは本当の理想じゃなかったことに気づき、また新しい理想のために社会と時代は動き出す。
そんなサイクルを永遠と続けているのかもしれませんね。
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サビアンシンボルの話に戻りますが、「巨大な石の顔」はつまりは「掲げた理想を明確にする、強固にする」ということです。
これから新しく築いていくものを、はっきりと明確に「巨大な石」に「顔」として刻み、そこに向けて信念を発揮していくということです。
そんなエリアで始まる逆行は、「その理想は本当に理想なのか?」と問うているようにも思えます。
海王星逆行が社会や私たちに与える影響
日本という国単位で見るならば、
・隠された国家資産の見直し
(タンス預金とか政府が裏で持っているお金とか)
・国内取引の混乱
・健康保険や公衆衛生に関して国が動く
・労働組合などの動き
ということがあるかもしれません。
私たちが個人のレベルで実感すること、活かすと良いことと、見直しておくとよいことは、
・理想の自分になったときにはどんな才能を活かしてそうか
・理想の自分が大切にしている持ち物や価値観はなにか
・理想の自分のお金の使い方はあどうか
・おうちを居心地のよいところに整える
といったところでしょうか。
もし理想のインテリアなどがあるのなら、思い切って部屋を変えてみたり、一部に取り入れてみるのも良いかもしれません。
また、海王星はリウマチなどと関連がある星です。
リウマチや自己免疫疾患などがある方は、自己犠牲をしすぎていないか、自分の気持ちにフタをしていないか、などを振り返ってみるのも良いと思います。
海王星の音
最後に1つ、海王星の声ということで、宇宙からのメッセージも添えてこの記事の締めにしようと思います。
逆行という現象は、地球という狭い範囲でしか観測されません。
宇宙の意味があるというよりは、地球にとって、地球に住む人にとって、目に見える範囲に影響を与えるでしょう。
ただし、肉体を超えた存在として星を捉えると、すべては順行で順調です。
本来、海王星が見せてくれるものは、魂の世界、魂が理想とする世界です。
しかし、地球という制限がある世界では、逆行としての影響を感じるでしょう。とはいえ、地球から遠く離れた海王星が象徴するのは幻想。
目の前の些末なことだけに捉われないでください。
今は土星の助けもあり、夢や理想の世界をそのままで終わらせるようなことにはなりません。
現実の形にする力が(魂としては)自然と湧き上がります。
目の前の現実という意味では葛藤や計画の中止・延期もあるでしょう。
でもすべてはうまくいっているのです。
直感を研ぎ澄ましてください。
信じられないかもしれませんが、内にある宇宙が必ずあなたにヒントを出しています。
それがふとしたひらめきとして現れるのです。
そのひらめきが、「今の私」に必要かどうかは、実は身体の感覚が知っています。
直感を頼りにするのではなく、直感をきっかけに身体の感覚を頼りにしてください。
感覚は必ず直感を精査する関門のような役割をしてくれます。
そのための身体ですから、当然身体を大切にすることも忘れずに。
日常の食べ物、ケア、運動、睡眠。
全ては意味があって行っていることを思い出してください。
さいごに
ピンとくることがありましたら、ぜひ振り返ってみて、今に活かしてみて下さいね。
最後のメッセージは、それこそ直感的に降ってきたイメージを言葉という形にしたものです。
理詰めで読むものとは異なりますが、体感として納得がいくことも多いので、なるほど~と思うことがあったら参考にしてみてくださいね。
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