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占いを哲学&科学する

  • 執筆者の写真: Satomi
    Satomi
  • 2024年3月25日
  • 読了時間: 10分

このページを見て下さる方は、きっと少なからず占いにご興味があるのでは、と思います。


性格占い、運勢占いなど、様々な占いがありますが、どれも楽しめるコンテンツですし、友達や家族と一緒に見比べても面白いですよね。



信じる人もいれば、信じていない人もいるし、重きを置く人もいれば、楽しむだけという方もいるかと思います。




このサイトを運営している私は、実は占いを信じるタイプではありませんでした。

今でこそ、星読みを中心に、あなたが持つ性格や才能、使命をお読みしたり、新月や満月のメッセージをお届けしていますが、なんとなく「信じてはいけないもの」と考えていて、「当たるも八卦当たらぬも八卦」と捉えていました。








さて、本題に入りますが、占いには大きく3種類あります。




細かく見ていきましょう。



1. 命術


占星術、数秘術、四柱推命など生年月日などから普遍的な情報から運命などを読むものです。


占術によって使う情報は多少異なりますが、基本的には

 ・生年月日

 ・出生時間

 ・誕生地

などを使って占います。


これのベースの考え方にあるのは、宇宙には一定の法則があり、その法則は生まれた時間や場所として現れる、ということです。


一定の法則から、運命や性格、才能、使命などを導き出すことができる、と考えられています。


.........


私が使う占星術の基本的な考え方は「宇宙はフラクタル構造にできている」ということです。


フラクタル構造とは、「マクロな(大きな)世界とミクロな(小さな)世界はつながっている」ということで、たとえば、太陽系の動きと原子の構造は似ているし、星雲の形とアメーバの形が似ている、というところに現れています。


同様に、太陽系の動き、あるいは地球の動きは、私たち人間の人生の流れに似ていると考えられ、あるいは、影響を受けている、という風にも考えられます。



「なぜ自然界ではこういうことが起こるのか?」はわかっていませんが、自然界でこういう現象が多々見られることは知られています。


もう少し細かく言うと、図形の中で永遠に同じ形が繰り返される図形をフラクタル図形と言い、あくまで1つのものの中で起きている現象なのですが。

どんどん深みにはまり煩雑化するので、置いておきましょう。

概念だけ、イメージしてくださるとうれしいです。



宇宙全体でこのフラクタルという自己相似性が永遠に繰り返されているのかもしれない・・・少なくとも命術や後に書きます相術では、その考え方がベースにあると考えてみると、いわゆる単なる占い、とは少し違って見えてきませんか?



.........



また、数秘術では、誕生日を1桁の数字に還元していくわけですが、基本的にこの宇宙が「数」でできている、あるいは宇宙にある全てを「数」で表すことができる、ということに由来しています。


元をたどっていけば、カバラ数秘術などに行きつくとは思いますが、たとえば古代のピュタゴラスであったり、近代でも二コラ・テスラが提唱していることであったり、は、やはり「数」に宇宙の秘密を解き明かすヒントがあり、もっと言えば宇宙は「数」そのものであるということでもあります。



1~9、あるいはそれ以上の数にも、そもそもそれ自体に「エネルギー」があり、そこを昔の人は解読してきたわけですね。


それが神話に繋がっていたり、物事を捉える概念であったり、あるいはことわざのようなものにも繋がっています。


「1」であれば、

どこの国、どこの地域、どこの文化でも

「はじまり」の意味がありますし


「3」であれば、

「三位一体」「三人寄れば文殊の知恵」


「7」であれば、

「虹」「完成」「曜日」


など。



世界に共通した「何か」があるのは間違いなくて、それを集合意識的に読むという意味でも、数そのもののエネルギーを読むという意味でも、何かしら共通項はありそうですよね。


.........



と、このように、世界に共通する何か、宇宙の法則を使って、運命、使命、才能、性格を読むのが命術です。



統計学とも言われることがありますが、それも統計が先なのか、法則が先なのか?

というところはわかりませんよね。


法則があるならば、当然統計をとった結果、その法則が導かれるでしょうし、統計を取った結果、それを法則として見出したのかもしれませんし。




また生まれたその場所その瞬間から、宇宙の影響を受けている―つまり、惑星の動きや自然の流れの影響を受けているから、生まれた時のエネルギーと流れていくエネルギーとが混ざり合って、性格や運命が決まる・・・ということもあるのかもしれません。



いずれにしても結果的に「そうなっている」ということかな、と思います。





2. 卜術


タロットカードやオラクルカード、易など、偶然の必然性を使って占う方法です。


「この世に偶然はない、すべては必然だ」という考えがベースにあるものです。


個人的にはこれは、潜在意識のさらに奥底にある集合意識が、その時点から見た未来をカードや易という形で出すものだと感じています。

だからこそ、「当たるも八卦」という類のものではないと思っていますし、「当たらなかった」とすれば、それは選んだ未来が変わったのだと思います。



占う側と占われる側の集合意識がつながることで、占われる側に必要なメッセージを届けることができるのですが、もちろん占う側の影響もあります。


私たちは、この世にいて、出会って、関わり合うという時点で、お互いに引力で引っ張り合っているし、あるいはお互いが発する電磁波を感じ取っているからです。


共通する「波」があるからこそ関わり合っているわけで、そこには必ず共通項があり、お互いの波同士が出会うことで、新しい波ができます。

つまり、当然のように影響しあっているし、だとすれば影響しあったときの占いの「結果」が出るので、お互いの共通項の何かが出る、と感じています。



当然ですが、占う側の持っている言葉、経験値、想像力からしか、カードの内容を読み取ることができませんよね。

だから、その中でしか「結果」を伝えることができない、つまり、占う側の影響も必ずある、ということです。



.........



あるいは、量子力学的な視点で考えることもできます。

量子力学とは、とってもとっても小さな世界で物質がどういう法則のもと動くのか、という物理学の分野の1つです。


言葉が難しそうで、読むのが嫌になってしまう方もいるかもしれませんが、ちょっとだけ待ってみて下さいね。



私たちの身体も、目の前に見えるPCやスマホも、おいしい食べ物も、細かく細かく分解すると、分子になり原子になりますよね。


それをさらに分解したものを、「素粒子」と呼びます。


そしてその素粒子がどんな動きをするのか?を知るのがこの分野。



ニュートンが「なんでリンゴが落ちるんだろう?」と思ったのは、目に見える大きな世界の物理学ですが、その原理が小さすぎる世界では成り立たないのですね。



素粒子の大きな特徴としては、「波」の性質と「粒子」の性質の2つの性質を持っているということ。

しかも不思議なことに、「波」として動いているときには、「粒子」としての性質は現れず、「粒子」として動いているときには、「波」としての性質は現れません。



そして、この特徴は実はマクロな世界でもどうやら同じらしい・・ことも徐々にわかってきています。



とすると、いわゆる「波長」が合う人というのは、実はそのままの意味で、本当に自分が持っている「波」としての性質の部分の「波長」と相手の「波長」が合う、ということ。



そして、私たちの思考や感情もまた形はない(つまり粒子ではない)「波」です。

それが形になるということは、「粒子」としてその現実が「確定」した、ということになります。



つまり、本当に「思考(=波)は現実化(=粒子)する」んです。




ここで、卜術の話に戻ります。

卜術は偶然の必然性と最初に記しました。


実は、私たちの意識、思考、感情という見えないもの(=波)をカードという見える形(=粒子)にしたものがこの卜術。

少なくとも私はそう考えいて、現時点でのあなたのその波を持っていると、こういう粒子という形になって出てくるよ、ということを読んでいるのだと思います。



逆に言えば、また違う波長をあなたが発するならば、違う未来が待っているでしょう。



私たちの未来は、現時点の私たちからはまだ決まっていないんです。



逆にいうと、未来を決めてしまえば、今へと遡ることができます。




だからこそ、「欲しい未来」を意図して、そのためにどう今動くか、をカードや易に聞く方が、実は建設的なのではないか、と思うのですよね。



.........



少々混乱する話だったかもしれませんが、「当たるも八卦」ではなく、「怪しい」ものでもない、というニュアンスが少しでも伝わってくれるとうれしいです。


もちろん「怪しいな」と思いながら楽しんでいただいても良いのですが。



でも、心理学的にも、脳科学的にも、量子力学的にも、「信じいている」ことが叶います。


つまり、占いで出た「良い結果」を信じると、それが叶っていきますので、「信じてみてもいいかな」と思えるきっかけになると良いなぁと思います。






3. 相術



相術は、手相は顔相、風水など、ものの形から、そのものが持つエネルギーを読み取り占うものです。



私たちは、不思議と形から何かイメージを膨らませたり、感じるものがありますよね。



三角だと、なんとなくとがっているような気がしたり、丸いと優しいやわらかい感じがしたり。




また、手相などは、命術のところで語った、フラクタル性がわかりやすく出ていると思います。


私たちの外側に宇宙(惑星)があるように、私たち自身も1つの宇宙であり、手の中にも宇宙(惑星)がある。

だからこそ、手の平を「月丘」「火星丘」など、惑星の名前に由来した「エリア」に分けているし、そこに「スター」と呼ばれる星のマークがあるとか、まっすぐな線を遮る線があると何か障害がある・・・なんていう風に読むのですよね。



しかもそれは洋の東西を問わず、似たように解釈されているわけです。

(厳密にはちがうこともありますが)



どこかが始まりで伝わったのかもしれませんが、こうしてどこの地域でも同じように発展してきたことを思えば、やはり「宇宙の真理」であったりなにかしらの「法則」があるように感じます。



もちろん「統計学」という考え方もありますが、命術と同様、「法則」が先か「統計」が先かは、わかりません。


どちらもあってこそ発展してきたものなのでしょう。





風水も、この世の元素が何か、をもとに、それらの関係性を読みといていくものです。

そしてその「元素」は、結局この地球の物質、物事、もっと言えば感情までをも作ります。

言い方を変えるとその元素に分類することができます。



私は風水には詳しくありませんが、直観的には、土地や物事のエネルギーを元素で表現し、読み取ること、土地と物との関係性を読むことで、吉凶(あくまで人間的な判断での吉凶)を判断しているのかな、と思います。


いわゆる「波長が合っている状態」なのか、そうでないのか、を「吉凶」として判断しているのかな、と。







占いは楽しむツールとしてももちろん良いのですが、もしかして「本当に当たるのかも?」と思ってもらえたらうれしいです。


というのも、もちろん人生にはいろいろあるものですが、どんな人ももれなく「幸せになるため」に生まれ、もっと言うなら、「幸せになるための出来事しか起こらない」ということを知ってほしいなぁと思うのです。


今現在、「不幸」だと感じることも「悲劇」だと感じることも、「しんどい」と感じることも、必ずハッピーエンドのためのエピソードの1つでしかないんです。



そんなふうに人生を俯瞰して見られる「宇宙視点」を持つことは、人生をもっと楽しく、幸せに、おもしろくしてくれます。




そして、さらに意図して人生を楽しく幸せに進めていったり、自分の才能を活かすために占いがあるのであり、ピンときた方にはぜひ活用していってほしいな、と思っています。


不安になるための占い、振り回されるための占いではなく、楽しみ活かすための占いとして、ちょっとだけ科学的な視点や哲学的な視点があると、活かすための参考になるのでは?と思い、記事にしてみました。



ピンとくるもの、気になるものを使って、ぜひ人生を楽しむためのツールにしてくださいね。


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